AI画像生成を使えば、YouTubeのオリジナルドラマまで作れるのか。
今回、実際に挑戦してみました。
完成したのは、約16分のオリジナルドラマ『寿命を買い取る店』です。
動画はこちら↓
「寿命1日=1万円」で買い取ってくれる不思議な店を見つけた主人公が、少しずつ自分の寿命を売っていくという物語です。
ストーリーを考え、場面ごとに必要な画像をAIで生成。
その画像をVrewに入れて、音声や字幕、BGMなどを付けながら一本の動画にしました。
AI画像生成を使えば、俳優を集めたり、撮影場所を用意したりしなくても、自分の考えた物語を映像にできます。
実際、私も一人で16分のドラマを完成させることができました。
ただ、実際に作ってみて分かったのは、
「AIを使えば簡単にドラマが作れる」というほど簡単ではない
ということです。
特に苦労したのが、ドラマでは欠かせない**「同じキャラクターを何度も登場させること」**でした。
この記事では、実際にAI画像生成を使って16分のオリジナルドラマを作ってみて苦労したことや、制作して初めて分かったことを紹介します。
関連記事:AIでYouTube動画を作る方法【2026年版】
AIを使ったYouTube動画制作全体の流れについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
- AI画像生成なら一人でもドラマを作れる
- 一番苦労したのはキャラクターの固定
- 基準画像を決めても次の画像では別人になった
- なぜか「だいたい同じ顔のイケメン」になる
- AI相手だと分かっていてもキレた
- 「基準画像で固定」の意味がほとんどなかった
- 次に作るドラマでは毎回基準画像を入れて検証してみる
- キャラクター固定以外にも苦労したことがあった
- 指示した内容が、そのまま画像になるとは限らない
- 「5年」を表現したかったのに、思ったポーズにならない
- 「頭の中が真っ白」を画像にしたら本当に白くなった
- お金の枚数や量を合わせるのも意外と難しかった
- 一つ直したら別の部分が変わることもある
- 人物を出さないという選択肢も使った
- すべての画像を完璧にしようとすると終わらない
- AI画像生成は便利だけど「全部お任せ」にはできなかった
- 生成した画像をVrewで一本の動画にしていく
- AI画像をVrewに入れてドラマにしていく
- 静止画中心でも16分のドラマを作ることができた
- 老婆の声は最初AI音声を使うつもりだった
- 老婆も自分の声でやってみたら、思ったよりいけた(と思いたい)
- AIを使えるところを全部AIにする必要はなかった
- 16分になると必要な画像もかなり増えた
- AIを使ってもドラマ制作にはかなり時間がかかった
- 完成した動画を見たときは達成感があった
- 完成したオリジナルドラマ『寿命を買い取る店』
- AI画像生成でオリジナルドラマは作れる?
- 次のドラマでは今回の経験を活かしたい
- まとめ:AI画像生成でドラマは作れる。でも簡単ではなかった
AI画像生成なら一人でもドラマを作れる
今回のドラマでは、ストーリーに合わせて場面ごとの画像をAIで生成しました。
例えば、
- 主人公が会社で働いている場面
- 仕事帰りに不思議な店を見つける場面
- 店内で老婆と話している場面
- 寿命を売ってお金を受け取る場面
- 買い物や食事を楽しむ場面
- 自分の残りの寿命を知って絶望する場面
などです。
こういった場面を実際に撮影しようとすると、かなり大変です。
出演してくれる人も必要ですし、撮影場所も用意しなければいけません。
今回の作品に登場するような「古びた不思議な店」を実際に探して撮影するとなれば、それだけでもハードルが上がります。
しかしAI画像生成なら、
「暗い路地にある古びた不思議な店」
「薄暗い店内に座っている老婆」
といったイメージを伝えることで、それに近い画像を作ることができます。
自分の頭の中にしかなかった場面が実際に画像として出てくるのは、AI画像生成の面白いところです。
最初は、
「これなら一人でもドラマを作れそう」
と思いました。
実際、1枚の画像を作るだけなら、それほど苦労しない場面もあります。
問題は、これを一つの物語として何十枚も作っていくことでした。
一番苦労したのはキャラクターの固定
今回、一番苦労したのが主人公を同じ人物のまま維持することです。
ドラマなので、当然ながら主人公は何度も登場します。
会社で働いている主人公。
不思議な店に入る主人公。
老婆と話している主人公。
お金を手に入れて生活が変わっていく主人公。
そして最後に絶望する主人公。
場面や表情、服装は変わっても、すべて同じ人物でなければいけません。
そこで最初に、
「この人物を主人公にしよう」
という基準になる画像を決めました。
そしてAIにも、この基準画像の人物を今後の主人公として使うように指示しました。
最初は、これで主人公を固定できると思っていました。
ところが、次の場面の画像を生成すると、
普通に別人になりました。
基準画像を決めても次の画像では別人になった
最初は、自分の指示が足りないのだと思いました。
そこで単純に、
「基準画像と同じ人物にしてください」
と伝えるだけではなく、
「顔の輪郭を変えない」
「目や眉を変えない」
「鼻や口を変えない」
「顔のパーツ配置を変えない」
「髪型や髪の長さを変えない」
「年齢や体型を変えない」
といったところまで細かく指定するようになりました。
変更していいのは、
表情・ポーズ・服装・背景・カメラアングルだけ。
ここまで細かく指定すれば、さすがに同じ主人公になるだろうと思っていました。
しかし、それでも別人になることがありました。
一度かなり基準画像に近い主人公が生成され、
「これで固定できた」
と思っても、次の場面を生成すると、また顔が変わってしまいます。
今回の制作では、一度基準画像を決めて「この人物で固定」と指示するだけでは、期待していたようなキャラクターの維持はできませんでした。
なぜか「だいたい同じ顔のイケメン」になる

さらに今回、不思議なくらい何度も起きたことがあります。
それが、
別人になると、なぜかだいたい同じような顔のイケメンになる
ということです。
今回の主人公は、最初からイケメンにするつもりはありませんでした。
イメージしていたのは、
どこにでもいそうな、少し冴えない30代くらいの会社員。

少し眠そうな目で、髪も少しボサッとしている。
物語の主人公として、あえてそんな普通の男性を設定していました。
ところが画像を生成していくと、いつの間にか輪郭がシュッとして、目元も変わり、顔全体が整っていきます。
そして気付くと、
「誰だ、このイケメンは」
という状態になります。

一度だけならまだいいのですが、何度修正しても、しばらくすると似たようなイケメンが出てきました。
そのため途中から、
「イケメンにしないでください」
という指示まで入れるようになりました。
それでも、その画像では修正できたのに、次の画像ではまた顔が変わってしまうことがありました。
AI相手だと分かっていてもキレた
主人公が別人になるたびに、
「この主人公で固定してください」
「顔を変えないでください」
「基準画像と同じ人物です」
「イケメンにしないでください」
と何度も指示を出し直しました。
ようやく基準画像に近い主人公ができる。
「これでいける」
と思って次の場面を生成する。
すると、
また別人。
AIに怒ったところで意味がないことは、自分でも分かっています。
それでも、同じことが何度も続くと普通にイライラします。
実際、制作中にはAI相手にキレてしまったこともありました。
特に今回は約16分のドラマです。
必要になる画像は1枚や2枚ではありません。
せっかくストーリーを先に進めたいのに、
「また顔が違う」→作り直す→「まだ違う」→もう一度作り直す
という作業が何度も発生しました。
失敗例(これは笑いました)



AIを使えば画像制作の時間を大幅に短縮できると思っていましたが、場面によっては画像を生成することより、同じ人物になるまで修正することの方が時間がかかりました。
「基準画像で固定」の意味がほとんどなかった
今回の制作を始める前は、
「最初に基準となる主人公を作って、その人物を固定すればいい」
くらいに考えていました。
しかし実際にやってみると、今回の方法では、
「一度基準画像を指定すれば、その後もずっと同じ人物が出てくる」
という意味での固定は、ほとんどできませんでした。
もちろん、雰囲気が似た人物になることはあります。
しかしドラマの場合は「なんとなく似ている」では困ります。
視聴者が見たときに、
「さっきの主人公と同じ人物だ」
と自然に認識できる程度には統一する必要があります。
1枚のイラストを作るだけなら、その画像の完成度が高ければ問題ありません。
しかしドラマでは、同じ主人公が何十回も登場します。
そのため、1枚ずつ見ると良い画像でも、動画として並べた瞬間に、
「主人公の顔が違う」
という違和感が目立ってしまいます。
ここは、普通にAI画像を1枚作る場合と、AI画像を使ってドラマを作る場合の大きな違いだと感じました。
次に作るドラマでは毎回基準画像を入れて検証してみる
今回の経験から、次にオリジナルドラマを作るときは生成方法を少し変えてみようと思っています。
試したいのが、
画像を生成するたびに、毎回同じ基準画像を添付する方法です。
今回のように、
「最初に基準画像を決めて、この人物で固定してもらう」
だけではなく、新しい場面を生成するたびに同じ基準画像を見せます。
これなら、キャラクターの一貫性がもう少し高くなるのではないかと考えています。
実際にどこまで改善するのかは、まだ分かりません。
毎回基準画像を入れても別人になる可能性はあります。
そのため次のドラマ制作では、毎回基準画像を添付することで、どこまで同じキャラクターを維持できるのかも実際に検証してみる予定です。
結果についても、実際に試したうえでブログで紹介したいと思います。
キャラクター固定以外にも苦労したことがあった
今回のドラマ制作で一番苦労したのは、キャラクターの固定でした。
しかし、約16分の動画を最後まで作ってみると、問題はそれだけではありませんでした。
こちらの指示とは違う画像になったり、細かい部分がおかしくなったり、一つ修正したら別の部分が変わってしまったり。
例えば、
「頭の中が真っ白になった」
という場面では、こちらが想像していたものとはまったく違う表現になったこともあります。
また、お金の枚数や人物のポーズなど、ストーリー上では小さな部分でも、実際に映像として見ると違和感が出ることがありました。
キャラクター固定に苦戦しながら、こうしたAI画像生成特有の問題にも一つずつ対応していくことになりました。
ここからは、実際のドラマ制作中に起きた失敗と、何度もAI画像を生成する中で分かったことを紹介していきます。
関連記事
AIを使った動画制作については、こちらの記事も参考にしてください。
指示した内容が、そのまま画像になるとは限らない
AI画像生成では、作りたい場面を文章で伝えるだけで画像を作ってもらえます。
例えば、
「主人公が老婆に1万円札を差し出している」
「絶望した主人公がその場に崩れ落ちる」
といった指示でも、それらしい画像を生成してくれます。
これは非常に便利なのですが、実際にドラマ制作で使ってみると、
「指示したから、その通りの画像が完成する」とは限りませんでした。
全体の雰囲気は合っているのに、細かい部分を見ると違う。
一つ修正すると、今度は別の部分が変わってしまう。
ドラマでは前後の場面とのつながりも必要になるため、この小さな違いにかなり苦労しました。
「5年」を表現したかったのに、思ったポーズにならない
今回の『寿命を買い取る店』には、主人公がさらに寿命を売ろうとして、
「5年分お願いします」
と伝える場面があります。
そこで最初は、主人公が手を使って「5年」を表現している画像を作ろうとしました。
しかし、思ったような手の形になりません。
こちらとしては単純に「5」を表現してほしいだけなのですが、意図とは違うポーズになってしまいました。

何度か修正しているうちに、
「そもそも画像で5年を表現する必要はあるのか?」
と考えるようになりました。
ナレーションや字幕では「5年分お願いします」と伝えているので、画像まで無理に数字を表現する必要はありません。
そこで、細かい部分を何度も修正するより、主人公が老婆に話している場面として成立させることを優先しました。
AI画像生成を使っていると、どうしても、
「思い通りになるまで生成し直したい」
と思ってしまいます。
しかし、動画全体で考えると、表現方法そのものを変えた方が早い場合もありました。
「頭の中が真っ白」を画像にしたら本当に白くなった
今回、特に印象に残っている失敗があります。
物語の終盤に、主人公が衝撃的な事実を知らされ、
「頭の中が真っ白になった」
という場面があります。
もちろんこれは、
「衝撃を受けて何も考えられなくなった」
という意味です。
ところが画像を生成してみると、主人公の頭の周辺に白い煙のようなものが出てきました。

私が欲しかったのは、衝撃を受けて固まっている主人公の表情です。
しかしAIには「頭の中が真っ白」という表現が、こちらの意図とは違う形で伝わってしまいました。
そこで、
「頭の中が真っ白」
という抽象的な表現ではなく、
「衝撃を受けて、その場で動けなくなっている」
「目を見開いて呆然としている」
といったように、実際に画像として表現できる状態を指定するようにしました。
この経験から、AI画像生成では文章として自然な表現よりも、
「その人物が実際に何をしているのか」
まで具体的に伝えた方が、イメージに近づきやすいと感じました。
お金の枚数や量を合わせるのも意外と難しかった
『寿命を買い取る店』では、お金が重要なアイテムとして何度も登場します。
設定は、
寿命1日=1万円。
最初に主人公が売るのは1日なので、受け取るのは1万円です。
その後、
10日で10万円。
30日で30万円。
さらに寿命を売るにつれて、受け取る金額も大きくなっていきます。
そのため、場面ごとに金額に合ったお金を表示したかったのですが、これも意外と難しい部分でした。
「1万円」と指定しているのに複数のお札が登場したり、必要以上に分厚い札束になったりすることがあります。
逆に大きな金額を表現したい場面でも、想像していたお金の量と違うことがありました。

今回の物語では、「寿命1日=1万円」そのものがストーリーの重要なルールです。
そのため、金額と画像が大きく食い違うと、視聴者が混乱する可能性があります。
何度か修正しながら、最終的には細かい金額を完全に再現することより、
動画を見たときに明らかな違和感がないこと
を優先しました。
一つ直したら別の部分が変わることもある
AI画像生成で苦労したのは、修正そのものです。
例えば、
「主人公の顔はそのままで、表情だけ変えてください」
とお願いしたとします。
こちらとしては表情だけを変えてほしい。
しかし生成された画像を見ると、
表情だけではなく顔そのものまで変わっている
ことがあります。
同じように、
「服装だけスーツに変更」
「お金を1万円札1枚だけに変更」
「老婆を消して主人公だけにする」
といった修正でも、変更してほしくない部分まで変わってしまうことがありました。
つまり、
「この部分だけ直して、ほかは一切触らない」
という修正が、思っていた以上に難しかったです。
画像編集ソフトなら一部分だけ変更できますが、AI画像生成では画像全体が再生成されるような結果になり、別の部分まで変化してしまうことがあります。
そのため、
「ここは直ったけど、今度は顔が違う」
「顔は近づいたけど、服装が変わった」
ということも何度もありました。
人物を出さないという選択肢も使った
何度も画像を生成しているうちに、あることに気付きました。
すべての場面に主人公を出す必要はありません。
例えば、
古びた店の外観。
壁に掛かった時計。
机の上に置かれた契約書。
1枚の1万円札。
夜の道路を走る車。
こういった画像でも、ナレーションや字幕と組み合わせれば十分に物語を進められます。
むしろ人物を出さないことで、キャラクターが別人になる問題そのものを回避できます。
これはサムネイルを作るときにも使いました。
主人公を入れたサムネイルを作ろうとすると、また主人公の顔が変わってしまいました。
何度か試しましたが、最終的には、
人物を使わず、作品を象徴する店やお金を使ったサムネイルにする
という方法を選びました。
AIが苦手なことを何度も無理にやらせるのではなく、AIが作りやすい構図に変更することも一つの方法だと感じました。
すべての画像を完璧にしようとすると終わらない
AI画像生成を使っていると、
「あと少し直せば完璧になる」
と思うことがあります。
主人公の顔をもう少し近づけたい。
表情をもう少し変えたい。
お金を1枚減らしたい。
背景を少し変えたい。
こうした細かい部分を修正し始めると、いくらでも時間を使えてしまいます。
しかも一つ直したことで別の部分が変われば、さらに修正が必要になります。
今回の目的は、完璧な1枚の画像を作ることではありません。
16分のオリジナルドラマを完成させることです。
そのため途中からは、
「動画として見たときに大きな違和感がなければ使う」
という判断もするようになりました。
これは妥協というより、作品を完成させるためには必要な判断だったと思います。
AI画像生成を使えば作業がすべて自動化されるわけではなく、どの画像を採用して、どこまで修正するのかを人間側が判断する必要があると感じました。
AI画像生成は便利だけど「全部お任せ」にはできなかった
ここまで失敗したことを紹介しましたが、AI画像生成を使ってよかったと思っています。
私一人で今回のドラマを実写で作ろうとすれば、かなり難しかったはずです。
出演者を用意する。
撮影場所を探す。
不思議な店を準備する。
場面ごとに撮影する。
これを一人でやるのは現実的ではありません。
AI画像生成があったからこそ、頭の中で考えた物語を実際に映像にすることができました。
一方で、
「AIにストーリーを渡せば、あとは勝手にドラマが完成する」
というものでもありませんでした。
どんな画像が必要なのかを考える。
生成された画像を確認する。
おかしければ修正する。
うまくいかなければ別の表現を考える。
そして使える画像を選ぶ。
こうした作業は人間側で行う必要があります。
実際に16分のドラマを作ってみて感じたのは、
AIが全部作ってくれるというより、AIと一緒に一つずつ場面を作っていく感覚に近い
ということでした。
生成した画像をVrewで一本の動画にしていく
必要な画像がそろったら、それを並べるだけでドラマが完成するわけではありません。
今回私は、生成した画像をVrewに入れて動画にしていきました。
画像を場面ごとに配置し、音声や字幕を付け、BGMを入れ、場面の長さを調整していきます。
ここからはAI画像を「作る作業」から、実際に16分の作品として仕上げていく作業に変わっていきました。
関連記事:Vrewの基本的な使い方
Vrewの操作方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
画像生成とはまた違った大変さがありましたが、最終的には**『寿命を買い取る店』を一本のオリジナルドラマとして完成させることができました。**
ここからは、Vrewを使ってどのように動画にしていったのか、そして16分の作品を実際に完成させて感じたことを紹介します。
AI画像をVrewに入れてドラマにしていく
必要な画像がある程度そろったら、Vrewを使って一本の動画にしていきました。
今回の基本的な制作の流れは、
台本を作る → 場面ごとの画像をAIで生成する → Vrewに画像を入れる → 音声・字幕・BGMを付ける
というものです。
AIで画像を生成しただけでは、まだ一枚一枚のイラストでしかありません。
それを台本に合わせて順番に配置し、音声や字幕、BGMを付けることで、少しずつドラマらしくなっていきます。
一枚の静止画でも、音声やBGMが加わると印象はかなり変わります。
不思議な店では少し不気味な雰囲気にしたり、物語の終盤では絶望感が伝わるようなBGMを使ったりと、場面に合わせて調整しました。
AIで生成した静止画が、編集によって一つの物語になっていくのは面白い部分でした。
関連記事:Vrewの基本的な使い方
Vrewを使った動画編集については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
静止画中心でも16分のドラマを作ることができた
今回の動画は、AIで動画そのものを生成したわけではありません。
基本的には、AIで生成した静止画を使ったドラマです。
制作する前は、
「静止画中心で16分も見てもらえる動画になるのか?」
という不安もありました。
しかし実際に編集してみると、
- 画像を切り替えるタイミング
- ナレーション
- セリフ
- 字幕
- BGM
- 効果音
- 間の取り方
などを組み合わせることで、静止画中心でも物語として見せることはできました。
特にドラマの場合、すべてを画像だけで説明する必要はありません。
主人公が何を考えているのかはナレーションで伝えられますし、緊張感や不安はBGMでも表現できます。
画像だけですべてを説明しようとすると、必要になる画像もどんどん増えてしまいます。
画像・音声・字幕・BGMを組み合わせて一つの場面を作る。
この考え方は、今回の制作でかなり重要だと感じました。
老婆の声は最初AI音声を使うつもりだった
今回の『寿命を買い取る店』には、主人公だけでなく、寿命を買い取る老婆が登場します。
最初は、
「主人公は自分の声、老婆はAI音声にしよう」
と考えていました。
主人公と老婆で声がはっきり違った方が、視聴者にも登場人物の違いが分かりやすいと思ったからです。
特に老婆は物語の中でも重要な人物なので、AI音声を使えば雰囲気も出しやすいと考えていました。
しかし実際に動画を作り始めると、AI音声を追加してセリフを調整していく作業が、思っていたより大変でした。
さらに、AI音声を使えばその分クレジットも消費します。
16分の動画になると、画像生成や編集だけでもかなり作業量があります。
そこで、
「老婆の声も自分でやってみよう」
と方針を変えました。
老婆も自分の声でやってみたら、思ったよりいけた(と思いたい)
もちろん私は男性なので、本物の老婆のような声を出せるわけではありません。
そこで普段のナレーションとは少し話し方を変え、老婆のセリフだと分かるように意識して録音しました。
実際に動画に入れて聞いてみると、
自分では思っていたよりいけたつもりです。
完璧に老婆の声を再現できているわけではありません。
それでも今回の作品では、無理にAI音声を使わなくても、主人公と老婆の違いはある程度表現できたと感じています。
そして自分で声を入れるようにしたことで、
- AI音声を追加する作業を減らせる
- AI音声のクレジットを節約できる
- セリフを変えたくなったときにすぐ録り直せる
というメリットもありました。
制作前は「老婆だからAI音声を使った方がいい」と考えていましたが、実際に試してみると、必ずしもAI音声を使う必要はありませんでした。
AIを使えるところを全部AIにする必要はなかった
今回の制作を通して感じたのが、
AIでできるからといって、すべてAIに任せる必要はない
ということです。
今回なら、画像生成にはAIを使う。
台本作りにもAIを活用する。
しかし、音声は自分で録音する。
このように、AIと自分の作業を組み合わせて制作しました。
個人で動画制作を続けるなら、AIサービスの料金やクレジットも無視できません。
AIを使うことで逆に作業が増えるのであれば、自分でやった方が早い場合もあります。
そのため、
「AIでできるか」だけではなく、「AIを使った方が楽なのか、時間や費用を減らせるのか」
まで考えて使い分けることが大切だと感じました。
関連記事:AIでYouTube動画を作る方法【2026年版】
AIを使ったYouTube動画制作全体の流れについては、こちらの記事でも紹介しています。
16分になると必要な画像もかなり増えた
短い動画であれば、数枚の画像でも作れます。
しかし今回は約16分です。
同じ画像を長時間表示していると単調になってしまうため、ストーリーの展開に合わせて画像を切り替えていきました。
すると当然、必要になる画像も増えていきます。
制作中は、
「このセリフにはこの画像」
「ここは主人公の表情を見せたい」
「ここは人物ではなく時計だけでいい」
といったように、一つずつ場面を考えていきました。
そしてAIで画像を生成。
うまくいかなければ修正。
完成した画像をVrewに入れて編集。
実際に動画として確認すると、
「ここにもう1枚画像が欲しい」
という場面も出てきます。
そこで再び画像生成に戻ります。
今回の制作では、
画像生成 → Vrewで編集 → 足りない画像に気付く → また画像生成
という作業を何度も繰り返しました。
最初から必要な画像をすべて予想して用意するのは難しかったです。
AIを使ってもドラマ制作にはかなり時間がかかった
AIを使えば、動画制作がすべて一瞬で終わるわけではありませんでした。
今回だけでも、
ストーリーを考える。
台本を作る。
必要な場面を考える。
画像を生成する。
主人公が別人になっていないか確認する。
失敗した画像を作り直す。
Vrewに画像を入れる。
音声を録音する。
字幕を確認する。
BGMを選ぶ。
全体を見直す。
といった作業があります。
特に時間を取られたのは、やはりAI画像の修正です。
主人公が別人になるたびに作り直していたため、
「AIを使っているのに、なかなか完成しない」
と感じることもありました。
それでも一つずつ場面を完成させていき、最終的に約16分の動画になりました。
AIは制作時間を短縮してくれる部分もありますが、AIを使ったからといって人間側の作業がなくなるわけではないと実感しました。
完成した動画を見たときは達成感があった
制作途中では、かなり疲れました。
主人公が別人になる。
直したと思ったら、また変わる。
思った構図にならない。
編集してみたら画像が足りない。
追加で生成する。
また修正する。
この繰り返しです。
それでも最後まで編集し、約16分の作品として最初から最後まで再生したときは、
「ちゃんと一本のドラマになった」
と感じました。
自分で考えたストーリーに画像が付き、自分の声が入り、BGMが流れ、一つの作品になる。
大変でしたが、最後まで作ってよかったと思っています。
完成したオリジナルドラマ『寿命を買い取る店』
今回、AI画像生成とVrewを使いながら完成させたのが、
オリジナルドラマ『寿命を買い取る店』
です。
物語の始まりは、
「寿命1日=1万円」
というシンプルな設定です。
お金に困っていた主人公が、不思議な店で自分の寿命を1日だけ売ります。
最初はたった1日。
しかし、簡単にお金を手に入れられることを知った主人公は、少しずつ売る寿命を増やしていきます。
そして最後に、自分が売ってきたものの重さを知ることになります。
この記事で紹介した、
キャラクターが別人になった問題。
思った通りのポーズにならなかった問題。
お金の量が合わなかった問題。
何度も画像を作り直した場面。
そしてAI音声を使う予定だった老婆を、自分の声で演じることにしたこと。
こうした試行錯誤を重ねながら完成した作品です。
ここに実際のYouTube動画を掲載します。
実際にAI画像生成を使って制作した動画はこちら
オリジナルドラマ『寿命を買い取る店』
https://youtu.be/I1FalRcOd70
この記事を読んだあとに動画を見ると、制作の裏側も含めて楽しんでもらえるかもしれません。
AI画像生成でオリジナルドラマは作れる?
実際に約16分の動画を完成させたうえで、
「AI画像生成でオリジナルドラマは作れるのか?」
と聞かれたら、私の答えは、
作れます。
専門的な撮影機材や俳優、大掛かりな撮影場所を用意しなくても、一人で一本のドラマを完成させることができました。
これはAI画像生成の大きな魅力だと思います。
ただし、
「AIを使えば簡単に作れるのか?」
と聞かれると、今回の経験ではそうではありませんでした。
特に同じキャラクターを何度も登場させる場合、キャラクターの一貫性にはかなり苦労しました。
1枚の画像なら簡単に作れても、それを何十枚とつなげて一つの物語にすると難易度が一気に上がります。
今回一番感じたのは、
「AIが全部作ってくれる」のではなく、「AIがあるから一人でも作れる」
ということです。
この違いは、実際に一本の作品を完成させてみて初めて分かりました。
次のドラマでは今回の経験を活かしたい
次にオリジナルドラマを作るときは、今回より効率よく制作したいと思っています。
特に試したいのが、画像を生成するたびに毎回同じ基準画像を添付する方法です。
今回一番苦労したキャラクター固定が、これでどこまで改善するのか。
実際に試してみる予定です。
また、AIが苦手な表現を何度も作り直すのではなく、
「別の構図で表現できないか」
を早めに考えることも意識したいと思います。
人物が必要ない場面なら、無理に人物を入れない。
細かい手のポーズが必要ないなら、別の構図にする。
画像だけで説明しなくても、ナレーションで伝えられるなら音声を使う。
AIの得意・不得意を理解しながら使うことで、今回より制作時間を短縮できるのではないかと思っています。
まとめ:AI画像生成でドラマは作れる。でも簡単ではなかった
今回は、AI画像生成を使って約16分のオリジナルドラマを制作し、実際に苦労したことを紹介しました。
特に大変だったのは、
- 基準画像を決めても主人公が別人になる
- なぜか似たようなイケメンになってしまう
- 細かいポーズや表現が思った通りにならない
- お金など細かい部分の調整が難しい
- 一部分を修正すると別の部分まで変わる
- 必要な画像が途中で増えていく
- AIを使っても動画完成までにはかなり作業が必要
といった部分です。
さらに音声についても、最初に考えていた方法にこだわらず、AI音声から自分の声に変更しました。
実際に作ってみると、AIを使った方がいい部分と、自分でやった方が早い部分があることも分かりました。
途中では思い通りにならず、AI相手だと分かっていてもイライラすることもありました。
それでも最終的には、一人で約16分のオリジナルドラマを完成させることができました。
AI画像生成がなければ、今回のような作品を一人で作るのはかなり難しかったと思います。
まだ改善したい部分はあります。
次の作品では今回の経験を活かしながら、新しい方法も試していく予定です。
これからAI画像生成を使ってドラマを作ってみたい方は、最初から長い作品を作るのではなく、まずは短い物語から試してみるのもいいと思います。
関連記事:AIでYouTube動画を作る方法【2026年版】
AIを使ったYouTube動画制作全体の流れはこちら。
関連記事:Vrewの基本的な使い方
Vrewを使った動画編集についてはこちら。
AI画像生成にはまだ難しい部分もありますが、一人でも自分の考えた物語を作品にできる。
今回16分のドラマを完成させて、そこが一番大きな魅力だと感じました。

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